EXO「初雪」発売以来10年ぶりに音源チャート1位獲得!TikTokの投稿で再ブレイク

EXO(エクソ)が2013年12月にリリースした楽曲「初雪(The First Snow)」が音楽ランキングを逆走行し、現在の音楽界をにぎわせている。

「初雪」は10年前の12月9日に韓国で発売された、EXOのウインタースペシャルミニアルバム「12月の奇跡」の収録曲で、ファンの間では〝冬(雪)の定番ソング〟として親しまれている。それがここにきて、ファン以外にも広く知られることとなった。

きっかけは、13万人以上のフォロワーを有するダンサーのファン・セフンが11月24日に自身のTikTok(ティックトック)アカウントで「#初雪チャレンジ」として、自身で振り付けしたダンスを披露したことから。「雪が降ったら撮る人?(雪だるま絵文字)」とコメントを残し、動画は瞬く間に拡散された。

多くのZ世代やインフルエンサーらが「初雪チャレンジ」をする中、K-POPアイドルもTikTokで続々とダンスチャレンジを投稿。NCTのテヨンをはじめ、NCT DREAM、WayV(ウェイブイ)シャオジュン、aespa(エスパ)ジゼル&カリナ、RIIZE(ライズ)、ENHYPEN(エンハイプン)ソヌ&ジョンウォン、Kep1er(ケプラー)チェヒョン&ダヨン、ヒュニンカイ&ヨンウン、BOYNEXTDOORジェヒョン&ウナク、ZEROBASEONEハンビン&テリ、STAYCなどが注目を集めた。

そしていよいよ、EXOメンバーのレイが自身のインスタグラムで反応し、ファンは大歓喜。他メンバーの「初雪チャレンジ」投稿に期待を寄せた。

すると次に、21日に入隊することを発表したばかりのセフンが登場。

さらにソウルで雪が降った19日、シウミン、ベクヒョン、チェンのEXO-CBX(チェンベクシ)が3人そろってダンスチャレンジを行い、リーダーのスホが積もり始めた野外で、最後にチャンヨルが愛犬チャルとともに雪が降り積もる中「初雪チャレンジ」を行って見せた。

メンバーの反応が話題を集めたからか、20日午前10時基準で、韓国の音楽ストリーミング配信サービス「Melon(メロン)」チャートで「初雪」がトップの座を手にする。アルバム名の通り、まさに「12月の奇跡」が起きたのだ。

これには世界のEXOファンが喜びの反応を見せたのだが、発売から節目の10年目の快挙となったことも、さらにファンの心をあたためた。

またこの吉報には「初雪」を制作した、SMエンターテインメントの専属クリエーター、KENZIEも自身のインスタグラムでリアクション。ランキング1位のスクリーンショットとともに「『初雪』を愛してくれてありがとう」とつづっている。

近年はTikTok効果で、国内外問わず思わぬ再ブレイク現象が散見されている。2022年は日本のアーティスト、PUFFYの1998年リリース曲「愛のしるし」がバズったことで「TikTok Awards Japan 2022」で「TikTok流行語大賞2022」特別賞を受賞した。

さらにバラエティー番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ系)内で誕生したブラックビスケッツは、大ヒット曲「Timing」がTikTokをきっかけに再ブレイクし「日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2022」へ出演。今年の大みそかに放送される「第74回NHK紅白歌合戦」には、ポケットビスケッツとともに出演することが決定している。

EXOの「初雪」返り咲きは〝ファスト〟を好む世代から、意外な形でレトロが蘇生され始めた象徴的現象となった。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

© 株式会社神戸新聞社