株式投資家が選ぶ「今年の漢字」ネガティブ多めの昨年から一転 『上』『増』を上回った1位は本家でも7位

日本漢字能力検定協会が発表する1年間の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」には『税』が選ばれた。一方、投信投資顧問会社のスパークス・アセット・マネジメントがこのほど、株式投資家518人に「今年の漢字」を聞くと、ネガティブな漢字も並んだ昨年から一転、株高や物価上昇が反映された漢字が多く名を連ねた。

株式投資家が選ぶ2023年の日本株式市場を表す漢字一文字は次のような結果になった。

1位 高(34人)
2位 上(31人)
3位 乱(30人)
4位 戦(26人)
5位 安(23人)

『高』を選んだ人からは「日経平均株価が高いから」「全てが高騰しているから」、『上』では「株価が上昇したから」「値上げにより振り回されたから」、『乱』では「乱高下が頻発したから」、『戦』では「戦争により不足する生活物資の影響があるから」といった理由が寄せられた。

2022年の調査結果と比較すると、2022年は円安を象徴する『安』が1位に。『下』『落』といったネガティブな漢字もトップ10入りしたが、2023年は『上』に加えて『昇』『増』もトップ10入り。株高や止まらない物価上昇が印象的だったという人が多い結果となった。

また、2024年の日本株式市場を表す漢字一文字を聞いたところ、以下のような結果に。

1位 上(39人)
2位 安(28人)
3位 迷(19人)
4位 高(18人)
5位 新(17人)

それぞれの漢字を選んだ理由をみると、『上』では「株価が上がり、景気が回復してほしいから」「市場が上向きになると思うから」、『安』では「円安が継続しそうだから」「世界情勢の安定が重要だから」、『迷』では「株価が迷走しそうだから」「低迷し伸びる感じがしないから」、『高』では「株高に期待しているから」、『新』では「新NISAが始まるから」といった声が集まった。(スパークス・アセット・マネジメント調べ)

(よろず~ニュース調査班)

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