雲隠れの池田佳隆衆議院議員は「点滴を打っていると言っていた」 自民党裏金問題で県連会長に聞いてみた

まだ「雲隠れ」の状態です…政治資金パーティー券を巡る裏金疑惑が浮上している自民党安倍派の池田佳隆衆議院議員について、自民党愛知県連会長を直撃しました。

身内の間でも不信の声が広がっています。

12月19日、政治資金パーティーを巡る裏金問題で、東京地検特捜部が安倍派の事務所などを家宅捜索しました。

その安倍派で疑惑の渦中にいるのは、愛知3区が地盤の衆議院・比例東海ブロック選出の池田佳隆議員。

政治資金パーティー券の収入の一部について、2022年までの5年間で派閥から4000万円を超えるキックバックを受け裏金にしていた疑惑です。

これについて12月14日、党本部を訪ねていた自民党愛知県連の丹羽秀樹会長は、「チャント!」の取材に対して…

(自民党愛知県連 丹羽秀樹 県連会長)
「(池田議員が)立件されるようなことがあれば、県連として厳しい処分を求める」

さらに、愛知3区内の県議でもある、須崎幹(すさき かん)県連幹事長は…

(自民党愛知県連 須崎幹 幹事長)
Q池田議員とコンタクトとっている?
「まったくしていない」
Qつながらない?
「つながらない。やはり池田代議士ご自身が説明責任を果たすべきだと考えています」

(丹羽秀樹会長)
「県連会長としても、幹事長を通じて池田議員と連絡をとるようによく申し伝えておきます」

(須崎幹 幹事長)
Q「いつまでも逃げてたらだめですよ」ということを言ってくださいよ!
「わかりました。電話ができたら伝えさせて頂きます」
Q今電話できませんか?
「今は電話もっていませんので」

地元議員ですら全く連絡がとれないという異常事態が起きていたのです。

(丹羽秀樹会長)
「いずれにしましても、本人が説明責任を果たすことが議員の大事なことだと思っています」

そして時は流れ…20日、丹羽秀樹県連会長のもとを改めて訪ねたところ…

(丹羽秀樹会長)
「本当に4000万円をいかに使ったのか説明してほしいし、帳簿に載っていないお金をいかに活動で使ったのか不思議に思えてならない」

事態に進展はなく、いわば身内でも首をひねる状態。

池田議員の事務所は、去年までの3年間で派閥から受け取った約3200万円を記載していなかったとして、12月8日付けで政治資金収支報告書を訂正しています。

池田議員の名古屋市内の事務所前には、連日多くの報道陣が詰めかけていますが、未だ公の場に姿を見せていません…一体どこに?

(丹羽秀樹会長)
「(国会)最後2日間は不信任案が出たので(12月13日に)『けじめとして出てきたらどうか』と話したが、当時連絡がついた中で『体の調子がどうしても悪い』と。その後は連絡がまったくとれない」
Qどちらに?
「電話したときどこにいるか聞かなかったが、咳込んでいる様子で「点滴を打っている」と言っていた」

どこにいるのかは聞かなかったということですが、1週間ほど前は体調を崩していたようだと言います。

21日は、緑区の市民団体のメンバーが「議員辞職すべきだ」と池田事務所を訪れましたが誰もおらず、肩透かし…ポストに抗議文を入れました。

本人の口から真実が語られるのは、いつになるのでしょうか…

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