琴平町の「商店街」復活へ 空き店舗が次々と改修 滞在狙い宿泊施設も2024年12月オープンへ 香川

商店街にある複数の空き店舗を改修してにぎわいを取り戻そうという事業が香川県琴平町で進んでいます。

(記者リポート)
「金刀比羅宮の参道につながる新町商店街です。こちらでは、もともと陶器を販売していた空き店舗がブルワリーに、ブティック店だった空き店舗が文具店に生まれ変わりました。来年の冬には、こちらの3棟の空き店舗がゲストハウスに生まれ変わります」

かつては時計店、傘店、クリーニング店だった建物です。1階には、四国4県のお茶を提供するカフェや香川の特産品を使ったベーグルの専門店が並びます。

この3つの建物の2階と2つの空き家は改修し、計5組が泊まれるゲストハウスになります。

オープンは2024年12月、価格は2人で1泊5万円を想定していて、インバウンドや富裕層がターゲットです。

この「地域まるごとホテルプロジェクト」は、パソナグループの企業「地方創生」が商工会と提携して空き店舗対策事業として手掛けます。

(地方創生/近江淳 社長)
「人の流れを変えるだけで、またこの商店街に活気が呼び戻せるんじゃないかと」

新町商店街は、金刀比羅宮の表参道から徒歩約3分の場所にあります。1989年には約70の店でにぎわっていましたが、現在は30店ほどです。

空き店舗を改修してオープンした文具店やブルワリーに加え、宿泊施設をつくることで、商店街に滞在してもらう時間を延ばす狙いです。

(地方創生/近江淳 社長)
「もともといた人と新しい人たちとの、本当の意味での交流ができるんじゃないかなと。それを生み出していくきっかけになれば」

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