広島県呉市の酒造会社で年末年始の振る舞い酒に使う酒だるづくりがピークを迎えています。
ことしで創業167年の呉市にある三宅本店です。工房で作業しているのは、この道45年の職人、徳江薫 さんです。
酒だるは丈夫で水分を吸いすぎない特徴がある大分県産のうすぎ杉を組み合わせ、「タガ」と呼ばれる竹枠で絞める伝統の技法で作られています。徳江さんは、酒がもれないよう木づちで何度も竹枠をたたき、特殊なカンナで削って仕上げていました。
新型コロナの影響も小さくなり、企業の新年会などが復活して12月の注文は21日時点で去年1か月分の1.3倍になっているということです。
三宅本店 三宅清史 取締役
「日本酒の需要が増えてきているなというのが率直な印象。たる酒の最大の特徴は杉の香りを楽しめるお酒。和気あいあいと飲んでほしい」
酒だるづくりは年末まであと1週間ほど続けられます。