投資移民再開で1200億ドル流入

特区政府は12月19日、「投資移民」の再開となる「新規資本投資家入境スキーム」の詳細を発表、来年半ばに正式に開始し申請を受け付けることを目指している。20日付香港各紙によると、申請者は適格投資額3000万ドル以上を投資しなければならない。そのうち 300 万ドルは政府が規定するイノベーション、テクノロジー、重点産業をサポートするポートフォリオに投資する必要がある 。特区政府財経事務及庫務局の許正宇・局長は、新たな移民スキームにより香港に新たに1200億ドルの資金がもたらされる可能性があると見積もっている。

新しい制度では、申請者は申請前の2年間、常に3000万ドル(または外貨換算で同等額)以上の純資産を保有している必要がある。認められる投資資産には、株式、債券、譲渡性預金、劣後債、適格集団投資スキーム、リミテッド・パートナーシップ・ファンド、非住宅不動産が含まれ、投資額は 2700万ドルに及ぶ。このうち非住宅用不動産には香港の商業用地や工業用地が含まれており、投資限度額は1000万ドルとなっている。投資家はまた計画されている新しい「資本投資家入境スキーム投資ポートフォリオ」に少なくとも300万ドルを投資する必要があり、この投資ポートフォリオは香港投資管理有限公司によって設立および管理され、関連する企業またはプロジェクトに投資する。これにより香港のイノベーション・テクノロジー産業およびその他の重点産業の発展を支援することとなる。

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