母親刺した殺人未遂疑い34歳次男逮捕 福井県大野市の民家、父親は死亡

殺人未遂事件の現場となった民家=12月21日午後3時25分ごろ、福井県大野市

 12月21日午前10時ごろ、福井県大野市の民家前の路上で「けがをした女性がいる」と通行人から110番があった。福井県警によると、女性(70)は首を刃物で突き刺されて重傷。民家内で女性の夫(65)が意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。県警大野署と県警捜査1課は女性に対する殺人未遂の疑いで、夫婦の次男で同居する会社員の男(34)を逮捕した。

 同署によると、「母親を殺そうと思って刃物で突き刺した」と容疑を認めている。自宅で凶器とみられる包丁が見つかった。

 県警によると、一家は3人暮らし。死亡した夫は、1階の居間で発見され、首に刺し傷があった。県警は、次男の関与を調べている。

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 逮捕容疑は21日午前8時ごろ、自宅で同居する母親の首を刃物で突き刺し、殺害しようとした疑い。同署によると、母親は出血した状態で路上に座り込んでいた。重傷を負ったが命に別条はない。

 通報を受けて県警が緊急配備を敷いたところ、同日正午すぎ、同県鯖江市内で車を運転する次男を発見。職務質問に対し容疑を認めたため、現場まで任意同行し緊急逮捕した。

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