強い寒気の吹き出しで日本海には筋状雲がビッシリ
日本列島は強烈寒波のピークを迎えています。気象衛星ひまわりをみると、日本海は寒気の吹き出しに伴う筋状雲でビッシリ覆われています。
その中で下層の風の収束によって特に発達した雪雲の帯ができているのがJPCZ:Japan sea Polar air mass Convergence Zone(日本海寒帯気団収束帯)です。21日の衛星画像をみると北陸地方へ向かってのびているのがわかります。
気象衛星の動画を見るとJPCZの位置は時間によって変化していることもわかります。これが北陸へ向かうか、山陰地方へ向かうかで、ドカ雪のエリアも変わってきます。
筋状雲の向きにも違い 寒気の吹き出しに「平行」か「直交」か
日本海側に大雪をもたらすのはJPCZだけではありません。日本海をビッシリと埋め尽くしている筋状雲が流れこむことで広い範囲に大雪をもたらします。
この筋状雲もいくつかの違う方向に向かって動いているのもわかります。大きく分けると寒気の吹き出しと平行にできる「平行型筋状雲」や、JPCZから北東方向にのびる「直交型筋状雲」がみられます。
ひまわり衛星画像を見るときに、こうしたJPCZや筋状雲の動きを見ていると、また違った風に見えてくるかもしれません。