【香港】日本料理店で宮崎フェア、県産食材をPR[食品]

香港の飲食店運営企業1957&Co.は、宮崎県香港事務所と協力し、傘下の日本料理店で2月中旬まで宮崎フェアを開催している。県産農畜水産物や酒を使った特別メニューを提供し、香港の消費者に豊富な県産食材をPRする。

宮崎フェアオープニングイベントで提供された県産食材を使ったメニュー=20日、尖沙咀(NNA撮影)

日本料理店「権八」の尖沙咀店と銅鑼湾(コーズウェーベイ)店、赤の匠(銅鑼湾)の3店舗で展開する。20日にはメディアやKOL(キーオピニオンリーダー、インフルエンサー)を招いたオープニングイベントを権八尖沙咀店で開催。在香港日本国総領事館の岡田健一総領事(大使)も登壇しあいさつした。

宮崎牛、みやざき地頭鶏(じとっこ)、かんしょ(サツマイモ)、カンパチ、ヒラメなどを使ったメニューの一部が試食で振る舞われた。宮崎県香港事務所の宮前稔所長は「宮崎牛の知名度は高まっているが、地頭鶏や魚、焼酎など香港でまだ知られていないおいしい食材がたくさんあるということを紹介していきたい」と強調した。

宮前氏によると、権八ではかねて宮崎牛を取り扱っていたが、他の県産食材も使ってフェアを開催するに当たり、同県が全面的にサポートした。フェアに先駆けて11月中旬に産地視察も実施。1957&Co.の関係者、権八のシェフ、香港の日本料理店向けに卸売事業を展開するゴーゴーフーズ(GOGO FOODS)の担当者らが参加し、キンカン農家や焼酎の蔵元、魚市場などを視察した。

1957&Co.の肖明(ショーン・シャオ)オペレーション責任者は「香港の皆さんに日本のさまざまな県の食材を楽しんでもらおうとフェアを企画した。メニューは産地視察に行った当社の最高経営責任者(CEO)が考えた」と説明した。

イベントに参加したモデルでインフルエンサーの黎紜蔚(ビビアン・ライ)さんは「いつも日系量販店で日本のサツマイモは買っているが、今日食べたかんしょは特においしかった。周りに勧めたら気に入ってくれると思う」と感想を語った。

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