安平「パリでメダルを」 ハンド五輪出場の立役者 地元・氷見で意欲

シュート練習を披露する安平選手=氷見高

 氷見市出身でハンドボール男子日本代表の安平光佑選手(ヴァルダル、氷見高OB)が21日、氷見市役所や氷見高を訪れ、パリ五輪出場権を獲得した喜びを笑顔で語った。安平選手は「五輪は小学生からの夢。さらに練習してメダルを取りたい」と意欲を示した。

 安平選手は10月にカタールで行われたアジア予選で司令塔としてチームをけん引。決勝のバーレン戦ではチーム最多の10得点を挙げる活躍を見せた。日本男子の五輪出場は開催国枠以外では1988年ソウル五輪以来36年ぶりとなる。

 安平選手は所属リーグがオフシーズンに入ったため帰国。18日に氷見市に帰った。同市役所では、林正之市長がロス、ソウル五輪に出場した市出身のハンドボール選手・西山清さん以来の快挙とたたえ「彗星のごとく輝いてほしい」と期待した。

 安平選手は帰国して知人から祝福や取材を受け、出場権獲得の実感がわいてきたという。「五輪のプレッシャーはない。ハンドボールをメジャーにしたい」と意気込んだ。

 氷見滞在中はゆっくりしてアジア予選の疲れを癒やす考え。来月2日には日本代表の合宿に参加するため、富山を離れる。安平選手は「富山の代表として頑張る。温かく応援してほしい」と話した。市役所では市ハンドボール協会の谷内口数尚会長、徳前紀和氷見高副校長が同行した。

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