教員、少女にわいせつ 金沢管内、懲戒免職

  ●県教委

 石川県教委は21日、18歳未満の少女とわいせつな行為をしたとして、金沢教育事務所管内(かほく市以南、白山市以北)の中学校の男性教員を同日付で懲戒免職処分とした。県教委は、少女側が処分や公表を望んでいないため、行為があった時期や二人の関係性は明らかにしなかった。

 県教委の基準では、懲戒免職処分の場合、原則として氏名や年齢、勤務校などを公表することになっているが、今回は少女側の意向をくみ非公表とした。

 県教委によると、男性が自ら校長に打ち明けて発覚。男性は「未熟だった。相手の女性に申し訳ないことをした」と話しているという。県教委は事案を県警に通報した。

 このほか、今年8~10月、同じ学校の女子生徒1人にSNS(交流サイト)で学校業務や雑談などの不適切なメッセージを送ったとして、金沢教育事務所管内の中学校の女性教諭(50)を戒告処分とした。県教委の通知では生徒と個人的にSNSでやりとりすることは禁止している。北野喜樹教育長は「教育に対する信頼を失墜する行為で深くおわびする。再発防止と信頼回復に全力で取り組む」とコメントし、学校長や市町教委に綱紀粛正を求める通知を出した。

 今年度の懲戒処分は計5件となり、わいせつ事案は初となる。

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