土壇場被弾のジローナがベティスとドロー…首位での年越しはマドリーの結果次第に【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

ラ・リーガ第18節、レアル・ベティスvsジローナが21日にエスタディオ・ベニート・ビジャマリンで行われ、1-1のドローに終わった。

目下8勝1分けの9戦無敗で3強を抑えて首位に立つジローナ。マンデーナイト開催となった前節はアラベス相手に3-0の快勝を収め、リーグ3連勝を飾った。直近レアル・マドリー、レアル・ソシエダ相手に2試合連続ドローに持ち込んだ7位のベティスとのアウェイゲームでさらなる連勝を狙った。ミチェル監督は前節からポルトゥに代えてパブロ・トーレを起用した以外、同じメンバーを継続した。

アウェイながらボールを握って押し込む入りとなったジローナは、ヤン・コウトとミゲル・グティエレスの両ウイングバックの攻撃参加を軸に立ち上がりからフィニッシュまで持ち込んでいく。

一方、序盤に足を痛めたベジェリンが一度はプレーに復帰も15分でルイバルと交代となるアクシデントに見舞われたベティス。それでも、20分過ぎから鋭いカウンターを起点に相手ゴールへ迫る。だが、ボックス内で続けて訪れた決定機ではアジョセ・ペレスのシュートはGKガッサニーガの好守に遭い、フリーで抜け出したディアオのシュートはクロスバーの上を越えてしまった。

一連のピンチを凌いだジローナは攻め切れない状況に加えて、ダビド・ロペスの筋肉系の負傷でフアンペのスクランブル投入を余儀なくされる。それでも、37分にはボックス左ライン際で仕掛けたサヴィオがDFルイバルのファウルを誘ってPKを獲得。キッカーのドヴビクがGKを先に動かして逆サイドに左足のシュートを流し込み、3試合連続ゴールとした。

勝負どころを抑えた試合巧者の戦いぶりによって1点リードで試合を折り返したジローナ。後半は途中出場のウィリアム・カルヴァーリョの強烈なミドルシュートでゴールを脅かされるが、直後の54分にはサヴィオが鮮やかなドリブル突破からボックス左に持ち込んで際どいシュートを放って応戦する。

後半半ば以降は完全にベティスペースで進んでいくなか、ミチェル監督はドヴビクやサヴィオ、ヤン・コウトら主力を続けてベンチに下げてやや守備的な交代策で逃げ切りを意識した戦い方にシフトした。

その後は粘り強い守備で何とかベティスの攻撃を撥ね返してきたが、マドリー戦、ソシエダ戦に続いてホームチームが意地を見せる。88分、右CKの二次攻撃からボックス中央でこぼれ球に反応したペッセージャの強烈な右足シュートがゴール左上隅に突き刺さった。

土壇場の失点でゴールが必要となったジローナは後半アディショナルタイムにセットプレーの二次攻撃からスクランブルを作ると、ボックス付近で前を向いたブリントに決定機が訪れたが、左足のシュートはわずかに枠の左に外れた。

そして。試合はこのままタイムアップを迎え、難敵ベティス相手に逃げ切り失敗のジローナは10戦無敗で年内の戦いを終えたが、首位での年越しはマドリーの結果次第に。

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