長崎市民プール 移転候補地2カ所に絞る 再検討部会

 長崎県の道路計画に伴い移転が検討されている平和公園(長崎市松山町)内の陸上競技場と市民総合プールについて、移転先などを話し合う「再検討部会」の第3回会合が21日、市役所であった。市側はプールの移転候補地4カ所を抽出し、陸上競技場と中部下水処理場(茂里町)の2カ所に絞ったことを明らかにした。
 プールは県の長崎南北幹線道路整備ルートの大半と重なるため移転が必要。市が競技場に移す案を示したのに対し、競技場利用者が反対し再検討している。
 部会は陸上や水泳競技関係者ら委員13人で構成。前回会合までに出された意見を踏まえ、市が移転候補地4カ所を抽出した。このうち、長崎交通公園(油木町)は必要な敷地面積が確保できず、平和公園内の市ラグビー・サッカー場は整備費用などが多額に上るため、いずれもプールの移転は困難と判断した。
 次回会合は来年1月下旬から2月上旬までの間に開き、プールの移転先を決める予定。

© 株式会社長崎新聞社