創部2年目で全国へ 長崎・島原中央高 女子バスケ部 ゼロから伝説つくる

全国高校選手権に向けた壮行会で激励を受ける島原中央高の選手=島原市船泊町、同校体育館

 バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ、23~29日)長崎県代表として創部2年目で初出場する島原中央高女子バスケットボール部の壮行会が19日、島原市の同校体育館であった。大村市出身の山本芽依(16)、東京出身の土田真雛(17)=ともに2年=の両主将は「厳しい戦い。走るバスケと激しいディフェンスで立ち向かう」と誓った。
 全校生徒を代表して吉田瑛(あきら)生徒会長(17)は「楽しむことを忘れず、一つでも多くの試合を勝ち取ってほしい」とエールを送った。
 同部は22年度発足。今年はインターハイ出場のかかった6月の県高総体決勝で長崎西高に惜敗したが、10月のウインターカップ県予選決勝は、同校を73-71の接戦で制した。
 部員数は現在29人で、このうち外国人留学生2人を含む県外出身者は15人。指揮を執る崔純也監督(35)は神奈川県出身で、各地の女子バスケット部で全国レベルのチームを育ててきた。当時バスケット部がなかった島原中央高で「ゼロの状態から伝説をつくりたい」と21年春に教諭として赴任。崔監督は「目標は8強。地域から受けた恩を返せるよう、島原の名を知らしめたい」と決意を述べた。
 島原中央高は23日、東京で開かれる1回戦で鳥取城北高と対戦する。

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