“学歴格差”解消へ…上尾市、ひとり親家庭の子などの受験を支援 大学受験料や高校受験の模試費用を補助

上尾市役所=埼玉県上尾市本町

 埼玉県上尾市は、ひとり親家庭などの低所得者世帯で市の学習支援事業を利用する子どもを対象に、大学の受験料や模試を受けるための費用を補助すると発表した。

 市の学習支援は、無料の学習支援教室や学習相談などで、貧困による学歴の格差解消を目的に実施している。

 補助額は、高校3年生(対象約20人)の大学受験料上限5万3千円、模試費用上限8千円。中学3年生(同約40人)の模試費用上限6千円。市子ども支援課は「子どもたちの進学に向けてのチャレンジを後押ししたい」としている。

 19日、開催中の市議会12月定例会に関連費用147万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出した。

 また市は、物価高騰による独自事業として、来年2、3月の市内小中学校給食費を無料にするほか、福祉サービス事業所などへの一律10万円の支援事業、自治会への支援金の支給や集会所改修費用などの助成などを決めた。いずれも国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用する。

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