県子ども総合科学館、27日最後に休館 大規模改修で2025年秋オープンへ 週末などに特別イベントも

長年親しまれてきた県子ども総合科学館の展示物。大規模改修工事のため見納めとなる=12月中旬、宇都宮市西川田町

 体験を通じて子どもたちに科学を楽しんでもらう「県子ども総合科学館」が27日を最後に、1988年の開館以来初の大規模改修工事に入る。35年の間、来館者に親しまれてきた現在の展示は見納め。今週末の23、24日や最終日の27日には特別イベントを企画しており、同館は「最後の機会にぜひ来館してほしい」と呼びかけている。リニューアルオープンは2025年秋の予定。

 同館は、延べ1700万人を超える来館者を迎えてきた。宇宙や生命、エネルギーなどのコーナーがあり、真っ暗な空間で出口を探す暗闇体験のほか、操縦体験ができる飛行機といった約240の展示物を楽しめる。親子やカップルで訪れ、思い出を刻んできた来館者も多い。

 リニューアル後の展示物は170程度となる。色を塗り直したり、部品を再利用したりして引き継がれる展示物もあるが、見納めのものも多数ある。同館の室岡久男(むろおかひさお)展示課長は「新しい展示品にも期待してほしいが、休館前にぜひ思い出に浸ってほしい」と話す。

 「お休み前イベント」として23、24、27日にはスペシャルサイエンスショーを開催。午前11時、午後1時半、午後3時開始の3回で、回によって内容が変わる。

 プラネタリウムでは24日にクリスマス、27日に休館中の星空をテーマにした特別プログラムをいずれも午後3時から投影する。27日は同3時50分ごろからプラネタリウムを無料開放し、自由に記念撮影できるようにする。

県子ども総合科学館のプラネタリウムの投影イメージ(県提供)

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