奥能登で大雪 輪島60㌢、珠洲58㌢ 輪島、能登、珠洲で34世帯孤立

降り積もった雪を除雪する住民=22日午前8時40分、珠洲市正院町正院

 強い冬型の気圧配置の影響で、石川県内は22日、能登を中心に大雪となった。積雪は午後4時現在で輪島市60㌢、珠洲58㌢、七尾31㌢、白山河内42㌢、金沢10㌢を記録。石川県によると、大雪の影響で、倒木が道路をふさぐなどして輪島市で17世帯、能登町で16世帯、珠洲市で1世帯が一時孤立した。

 北陸電力によると午後5時現在、石川県内の約2270戸で停電が発生している。内訳は珠洲約100戸、輪島約1450戸、能登約470戸、穴水約190戸、七尾約10戸、志賀約50戸で、強風や風雨、倒木などが原因とみられる。

 石川県警によると、県内では22日午前9時までの24時間で、62件のスリップ事故が発生し、けが人は6人だった。

 冷え込みも厳しく、県内11観測地点すべてで最低気温が今季最低を記録した。金沢では氷点下0.3度まで下がった。

 金沢地方気象台は大規模な交通障害の恐れがあるとして「顕著な大雪に関する気象情報」を発表した。23日にかけて真冬並みの寒気が流れ込むとして、積雪や路面の凍結による交通障害に警戒を呼びかけた。

© 株式会社北國新聞社