「遠征で飛び回って家に帰るとほっこり」 陸上女子の山本選手、滋賀・草津PR隊に

くさつブースターズの委嘱状を受け取る山本選手(草津市役所)

 陸上の女子400メートル障害で来年のパリ五輪出場への期待がかかる立命館大3年山本亜美選手(21)=滋賀県草津市=が市役所を訪れ、まちをPRする「KUSATSU BOOSTERS(くさつブースターズ)」に就任した。市はSNS(交流サイト)での発信力などに期待を寄せている。

 山本選手は松原中時代に陸上競技を始め、高校時代から400メートル障害に取り組む。今年は日本陸上選手権の同種目で3連覇を果たしたほか、アジア選手権3位、世界陸上予選出場、杭州アジア大会7位などの成績を収めた。

 ブースターズ就任は山本選手で27組目で、15日に委嘱を受けた。普段の練習場所は市内で「散歩する人から『すごいやん』と声をかけてもらえ、すごく温かい。遠征で飛び回って家に帰るとほっこりする」と笑顔を見せる。

 今年出場した国際大会について「先頭で走れないのが久々の感覚。レベルが高い中を走れて楽しかった」と回顧。来季はハードル間の歩数を変える考えを明かし「パリ五輪出場が目標。応援してくれる人たちのために頑張りたい」と意気込んだ。

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