1970年代の伝説のTBSラジオ音楽トーク番組『ザ・ラストショー 允彦千夏のあなたまかせ』でライブ録音された「今月のうた」を集めた作品集が発売! 寺山修司、谷川俊太郎、赤塚不二夫、永六輔らが書き下ろした初音盤化作品

佐藤允彦&中山千夏の『ザ・ラストショー 允彦千夏のあなたまかせ:「今月の歌」コレクション(1974~1976)』が12月20日(水)に発売された。 歌手・中山千夏とジャズピアニストで作曲家・佐藤允彦(二人は当時夫婦)が担当していたTBSラジオの音楽トーク番組『ザ・ラストショー 允彦千夏のあなたまかせ』(1974〜76年)。 番組用に作られた「今月のうた」を中心に、番組内で唄われた33曲を放送バージョンで初音盤化。 ボーカルとピアノのシンプルな編成であることを全く感じさせない中山千夏の、のびやかで感情豊かな歌声とリリカルでよく歌う佐藤允彦の伴奏による息の合った演奏。 作曲は佐藤、作詞は寺山修司、谷川俊太郎、赤塚不二夫、永六輔、中山ほか一流の文化人たち。 当時の社会問題からラブ・ソングまでの幅広いテーマで唄われた「新しいにっぽんのうた」。 ボーナストラックとしてコード進行が同じ別の曲を二人同時に歌ったパートナーソングの2曲を追加収録。 中山、佐藤ほか関係者による録り下ろしの鼎談が掲載されたブックレットを封入。

TBSラジオ番組『ザ・ラストショー允彦・千夏のあなたまかせ』とは?

歌手・中山千夏とジャズピアニストで作曲家・佐藤允彦(二人は当時夫婦)がパーソナリティーを務めたTBSラジオの音楽トーク番組(オンエアは昭和49年秋から2年間)である。

毎週、昭和を代表する文化人が登場して歌とトークとを繰り広げた伝説の番組。

昭和44年に大ヒット曲「あなたの心に」をリリースしていた中山だが、この番組の頃、佐藤と共に演歌やアイドルポップスを中心とした当時の日本歌謡曲との訣別を誓い、佐藤の本業であるジャズの要素や日本民俗音楽的な要素を取り入れながら「新しいにっぽんのうた」を創作、番組の中で「今月のうた」として次々と発表していった。

▼中山千夏プロフィール

1948年生まれ。8歳でデビュー、「名子役」として有名に。1970年代には、俳優、司会者、声優、歌手としてテレビで活躍。NHKの人形劇『ひょっこりひょうたん島』(1964-1969)では“博士”役として多くの劇中歌を歌い、1969年のデビューシングル「あなたの心に」はオリコン2位の大ヒットを記録した。1970年代には当時の夫でピアニスト・作曲家の佐藤允彦と組んだ作品を発表、80年代にはテレビアニメ『じゃりン子チエ』(毎日放送1981〜1983)では主人公チエ声を担当、人気を博した。現在は著作に専念。80余冊にのぼるノンフィクションのテーマは、女性、人権、古事記と、多岐にわたり、創作では小説のほかに絵本も手掛ける。著書に「日本絵本賞」受賞の『どんなかんじかなあ』(自由国民社)『海中散歩でひろったリボン~ボニン島と益田一』(ゆいぽおと)『幸子さんと私~ある母娘の症例~』(創出版)『蝶々にエノケン』『芸能人の帽子』『活動報告』(講談社)『主人公はきみだ』(出版ワークス)『ふむ、私は順調に老化している』(ハモニカブックス)がある。居住する伊豆半島の海をホームグラウンドに、約20年1000本の経験を持つベテランのスクーバダイバーでもある。

▼佐藤允彦プロフィール

佐藤允彦:1941年生まれ。慶応義塾大学卒業後、米バークリー音楽院に留学、帰国後、初のリーダー作『パラジウム』(1969)でスイングジャーナル誌「日本ジャズ賞」受賞。ナンシー・ウイルソン、ヘレン・メリルをはじめとする様々なレコーディングへの参加、世界的に活躍。また、『火曜日の女』シリーズ(日本テレビ1969〜70)や、『となりのトトロ』の原型ともいわれる映画『パンダコパンダ』(東京ムービー 1969年)などの劇音楽でも知られる。1993年自由即興のための【RANDOOGA Workshop】を開始。

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