非常に強い寒気の影響で22日も広島県内は厳しい寒さとなりました。朝はほとんどの地点で氷点下を観測したほか、中国山地では大雪となっています。
広島・北広島町荒神原「大佐スキー場」午後4時前
RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
除雪された道の隣りには大きな雪山ができています。わたしの背丈よりもはるかに高くて、2m以上はあるんじゃないかなと思います。北広島町の荒神原というところからお伝えします。周りを山に囲まれています。標高の高い場所です。
温度計から見ていきましょう。もちろん氷点下です。-3.1℃。空気も乾燥しています。湿度10%ということで、きのう(21日)とほぼ変わらないんですけれども、風が強いので冷たく感じるのはきょうかもしれません。
今回の雪は短い間にどばっと降った雪ですので、雪かきされている人からしたら、もうたいへんな雪なんじゃないかなと思いますけれども、この雪自体は北広島町にとっては重要な観光資源なんです。
ここは大佐スキー場です。天然雪のみで毎年、営業しているんです。雪一色となっています。実はもともと、先週12月16日にオープンする予定だったんですが、その段階では雪は全く降っておらず、緑一色だったそうなんです。今回の雪の影響で、いよいよ、あす23日からオープンということで、スキー場の担当者に今シーズンの意気込みを聞いてきました。
大佐スキー場 青木果奈江 さん
「暖冬、暖冬といわれているんですけれども、こうやってちゃんと雪が降って、このように雪景色になりましたので、みなさんの声援もあり、あす12月23日からオープンをさせていただくことになりました。100%天然雪のゲレンデですので、見ていただいたとおりパウダースノーとなっております。みなさん、ぜひ大佐スキー場の方へ遊びに来ていただければと思います」
末川徹 気象予報士
目の前にはリフトがあります。あしたからいよいよオープンするということで、さきほどもスタッフがリフトがきちんと動くかどうか、動作確認をしていました。
天然雪だけで営業していますから、スキー場の担当者に「何センチ積もったら営業するんですか」って聞いてみました。30センチだそうです。見てみると、明らかにそれ以上の雪が積もっているわけなんです。
新雪のパウダースノーとなっています。ちょっと足を踏み入れてみましょうか? ズボッともうひざより深い場所。ちょっと上の方に行くと、雪の深さはバラバラなんですけれども、だいたい深いところは腰ぐらいまでいくんです。
降り積もったばかりですので、圧雪されてないんです。さきほどもキャタピラーをつけた圧雪車が、こん跡が見えるんですけども、山の斜面を上がって、下ってくる、この繰り返しの作業をしていました。
実はこの大佐スキー場ですけども以前にも暖冬に振り回されたこともありました。2019年から20年にかけて大佐スキー場はシーズンを通して3日しか営業できなかったそうなんです。ことしも暖冬傾向といわれましたから年内はスキー場の営業できないんじゃないかなと予想していたそうなんですが、今回の大雪のおかげで年内、あともうひと雪あれば年明けも営業できるんじゃないかなと期待を寄せていました。
わたしもスキー場の取材、よく来るんですけども、スキーヤーやスノーボーダーが楽しく滑ってくると、こっちもなんかすごく楽しく取材できるんです。実際に大佐スキー場にたくさんの人が来てくれることを期待しています。