名古屋は今季初の「冬日」に ハトも凍った小川で足滑らせる 岐阜・白川村では一晩で積雪82センチにも 

“今季最強寒波”が流れ込んだ影響で、12月22日は岐阜県山間部を中心に大雪となっています…各地の様子を取材しました。

(矢野司記者 岐阜・白川村)
「午前9時半過ぎです。岐阜県の白川郷には昨夜から降った雪が、30センチ以上積もっています。外国人観光客の姿も見られます」

岐阜県白川村では、21日夜から22日朝にかけ、一気に雪が降り積もり、22日午後2時時点で、積雪が82センチとなりました。

本格的な冬の到来に地元の人は。

(土産物店の男性)
「(雪の季節が)来てほしくなかったけれど『やっぱり来たか』という感じ。(雪かきで)あちこち体が痛くなるから、雪は降ってほしくない」

大雪の影響は交通にも。

(牧野恵美記者)
「午前8時過ぎの岐阜県郡上市です。あたり一面、雪景色で前が見にくくなっています」

大雪警報が発表された郡上市白鳥町の長滝では、22日午後2時に50センチの積雪を観測。

大雪で車の運転が難しくなり、観光バスとトラックがぶつかる事故も。

(牧野恵美記者)
「雪で立ち往生している車を見つけました」

ロードサービス業者に取材したところ、22日は朝から雪で動けなくなった車からの相談が、相次いでいるということです。

岐阜県警によりますと、22日午後3時までに県内では積雪、スリップによる交通事故が34件(人身事故2件、物損事故32件)発生し、負傷者は3人でいずれも軽傷だということです。

今季初の氷点下を記録した名古屋では…ハトが凍った小川で滑る光景も

NEXCO中日本は、雪による事故の恐れがあるとして、東海北陸自動車道の白鳥ICと飛騨清見ICの間の上下線を通行止めにし、スキーやスノーボードを楽しむ人たちに影響が出ています。

(車に乗っている人)
「スノーボードに行く途中、白鳥町で高速で落とされて下道で来た。本来なら今、滑っているところ」

一方、岐阜県高山市内はこれまでに積雪は観測されておらず、市内のホテルでも、キャンセルの連絡はほとんど入っていないということです。

(本陣平野屋 細谷和生さん)
「雪のない所からくる人は不安だと思うが、高山市内は雪がちらついている程度で風情があるので、安心していただきたい」

(栁瀬晴貴記者 名古屋・北区 午前8時前)
「名古屋の名城公園です。普段水が溜まっている場所を見てみると一面に氷が張っています」

一方、こちらは22日朝の名古屋市内。

北区の名城公園では、寒さの影響で園内を流れる小川の水が凍り、水面がツルツルに…着地しようとしたハトが思わず足を滑らせてしまう場面も。

(公園に来ていた80代男性)
「きょうは特別冷たいね。『タケノコみたい』と言われる。脱いでも脱いでもなかなか肌身が出てこないから」

名古屋では午前7時すぎに氷点下1.4度を観測し、この冬初めて、気温が0度を下回る「冬日」となりました。

しかし、この厳しい寒さの中でも、半袖姿で元気に体を動かす男性の姿が。

(公園に来ていた70代男性)
Q寒くない?
「ちょっとは寒いけど…走ってきたのでそれなりには」
Qなぜ半袖?
「日に当たった方が(健康に)いいかなと。太陽に。夏は(上半身)裸でやることもある」

午前8時半ごろ、通勤時間帯の名古屋駅では、厚手のコートを着込みマフラーを身に着けた人の姿が目立ちました。

(50代女性)
「(防寒対策は)ダウンとヒートテックとカイロです。フル装備です」
(20代女性)
「布団から出られなかったです。ちょっと上まで(マフラーを)あげています」(30代女性)
「(頭を)隠します。耳が寒いから。カイロも持ってくればよかった…」

強い寒波の到来で今シーズン一番の冷え込みとなった22日の東海地方。

気象台は、大雪や路面の凍結、なだれなどに警戒するよう呼びかけています。

© CBCテレビ