12月22日は「冬至」です。最強寒波が襲来し、各地で今シーズン最も寒い日となりました。今回の寒さをもたらしている要因の一つが偏西風の動き。例年にない蛇行が影響を及ぼしています。
【写真を見る】“最強寒波”は「偏西風の蛇行」が原因…1年で最も日が短い「冬至」に日本列島をすっぽり覆う 「豚汁」「ゆず湯」「足湯」でポカポカに
＜伊部桜輔カメラマン＞
「正午過ぎです。ほんの少しだけ雪が舞ってきました」
浜松市天竜区の水窪町周辺では、お昼頃から水分の少ない雪がしんしんと降りはじめました。
＜小学生
「朝、登校する時につららが出てた」「箸ぐらいの長さ」
水窪町の小学校では、終業式に合わせて、5年生と6年生が作った豚汁などが全校児童に振る舞われました。
＜児童＞
「寒いから温かい豚汁を食べると体が温まっておいしい」
22日の静岡県内は冬型の気圧配置が続き、いわゆる最強寒波に覆われていることで最低気温は各地で氷点下に。気象庁によりますと最低気温は、静岡市井川で−5.6℃、浜松市佐久間で−4.6℃、静岡市清水と静岡空港で−1.8℃と各地で強烈な冷え込みとなりました。
静岡県内19の観測地点のうち17地点で、2023年冬シーズンで最低を記録しています。
＜体操をしていた男性＞
Q.きょうは寒いですね？
「寒いですね。ゆず湯でも入って、体を温めたいと思います」
こんな冷え込んだ日は、暖かさを求めて癒しのスポット「足湯」に人が集まります。
＜観光客＞
「寒いです。風が冷たいです」「寒い中、足湯があって最高です」
1年で最も日が短い冬至に日本列島をすっぽりと包み込んだ最強寒波。実は上空の風の状況が大きく影響しています。
＜田中健太郎 気象予報士＞
「現在の寒さのポイントとなるのは偏西風です。平年ですと偏西風は日本列島付近を比較的真っ直ぐ流れているんですが、現在は大きく南に蛇行しています。この偏西風の北側はとても冷たい空気のエリアですので、平年よりも強い寒気が流れ込んで寒くなったんです」
静岡県内の寒さのピークは、23日朝の見込みで、22日よりもさらに冷え込む恐れがあります。
