気象庁長官に福井県出身の森隆志氏 政府が人事了承、1月に防災監から昇格へ

森隆志氏

 政府は12月22日の閣議で、気象庁の大林正典長官(61)が辞職し、後任に福井県福井市出身の森隆志気象防災監(59)を充てる人事を了承した。来年1月10日付。

 森氏は1964年生まれ。福井市宝永小学校、同市進明中学校、藤島高校を経て東京大学理学部地球物理学科卒。88年に気象庁に入り、気象衛星課長だった2014年には気象衛星ひまわり8号の打ち上げを担当した。大阪管区気象台長、地震火山部長、大気海洋部長を歴任。23年1月からは次長と並ぶナンバー2の局長級ポスト気象防災監。7月の秋田県の大雨では、長官代理として官邸で岸田文雄首相らに概要を説明した。

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 福井新聞の今年9月のインタビューでは、気象庁入庁のきっかけについて「福井に生まれて雪が好きだったので、小学生の時から気象台に入りたいと思っていた」と話していた。

 気象庁は職員約5千人。本庁に四つの部、全国に5管区気象台、50地方気象台などがある。

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