全国体力テストで福井県の小5男女が都道府県別トップ 2023年度結果、中2男女も2位

全国体力テスト上位5県

 小学5年と中学2年が対象の2023年度全国体力テストの結果が12月22日、発表された。実技8種目の記録を点数化した体力合計点の都道府県別平均値(公立校)で、福井県は小5男女が1位、中2男女が2位となった。合計点は新型コロナウイルスの影響で近年右肩下がりだったが、今回は小5男女と中2男子で2022年度を上回った。

 テストはスポーツ庁が4~7月に行い、県内公立校は小5が182校計6283人、中2は76校計6247人が参加した。握力や上体起こし、50メートル走など8種目を実施。記録を1種目10点満点で点数化し、合計点(80点満点)を算出した。

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 この結果、福井県の小5の平均値は男子56.44点(全国平均52.59点)、女子58.96点(同54.28点)で全国トップとなり、特に女子は14回連続1位。中2は男子が44.11点(同41.32点)、女子は50.37点(同47.22点)でともに2位だった。

 22年度に比べ小5男子は0.72点、同女子が0.51点、中2男子が0.48点上昇した。中2女子は0.21点低下し、過去最低を更新した。小5女子は8種目のうち6種目、男子は4種目で全国1位。中2は男女とも3種目でトップだった。

 福井県教委は県内の児童生徒の体力改善を「新型コロナ禍での運動の制限がなくなったことが一因」と分析。唯一低下した中2女子は「小学校高学年から成長のピークを迎える中、新型コロナで運動量が落ちた影響が大きい」とした。

 全国の体力合計点の平均値は中2女子が過去最低、小5女子は横ばいだった。男子は小中とも回復したが、新型コロナウイルス禍前の水準には届かなかった。

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