2050年、岩手県の人口78万人 2020年の121万人から35%減少

 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は22日、2050年の推計人口を公表した。岩手県の総人口は78万3242人で、20年比で35.3%減少する見通し。県内14市町村で減少率が50%を超え、住民が半数未満になると予測する。税収減や経済の縮小により生活基盤の維持が困難になる恐れがあり、少子化対策や東京一極集中の是正が急務だ。

 県全体は20年の121万534人から5年ごとに7万人程度減り、35年までに100万人を割り込む。県は40年に100万人程度の維持を掲げるが、厳しい状況が浮き彫りとなった。

 市町村別で減少率が最も大きいのは西和賀町の62.2%で、葛巻町57.6%、普代村57.5%と続く。町村の減少率が大きい傾向にあり、西和賀町と普代村、田野畑村は千人台となる。

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