ダイハツ認証不正 栃木県内も対応追われる

自動車メーカーのダイハツ工業が、車両の安全性を確認する試験で不正をしていた問題を巡って、栃木県内の販売店でもユーザーなどへの対応に追われています。

ダイハツ工業の不正が明らかになったのは、新車の生産などを行う前に安全や環境性能について国の審査を受ける「型式指定」と呼ばれる認証の制度についてです。

衝突や排ガスなどの試験を行い、国の基準をクリアすれば「型式指定」の認証を受けることができます。

指定を受けると、1台ごとに国の検査を受ける必要がなくなるため自動車の大量生産や販売にはかかせないものです。

第三者委員会は20日、64の車種で認証の取得に不正が見つかったことを公表し、ダイハツ工業は国内外で販売するすべての車種を出荷停止としました。

これを受けて県内の販売店では、ユーザーからの問い合わせなど対応に追われています。

宇都宮市に本社がある栃木ダイハツ販売の担当者は今回の報道があるまで何も知らされていなかったとし、困惑の表情を浮かべました。そのうえで現在はユーザーへの対応に加え、県内に1千店舗以上ある協力販売店や取引先などに対して謝罪と説明に追われているということです。

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