“最強寒波”で富士山頂は−26.8℃ 今季最低の気温でも…マイナスにならない “暖かい”静岡の冬

いわゆる“最強寒波”の影響で日本海側では大雪になっていて、警戒が続いています。全国的に寒気のピークとなり、12月23日の朝は、各地で今季最低の気温を観測しました。

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静岡市の景勝地「日本平」からは、眼下の清水港と富士山の絶景が見られました。
その富士山上空には、強烈な寒波が流れ込みました。

富士山頂の気温 今季最低の−26.8℃に

気象庁によりますと富士山の山頂では12月22日夜、今季最低となる−26.8℃を記録。平年より7.5℃低い気温でした。

ふもとの平地でも、夜のあいだに地面の熱が逃げる“放射冷却”が加わって気温が下がりました。最低気温は、静岡県の御殿場市で−5.4℃、三島市で−2.4℃、富士市で−1.7℃など、平年より4℃から5℃ほど低くなりました。

それでも気温が“マイナス”にならない 温暖な静岡の街

一方、静岡市の最低気温は0℃ちょうど。ギリギリで氷点下にはなりませんでした。気温が氷点下まで下がった日を「冬日」といいます。静岡市では4年前の2019年シーズン、冬の間に一度もマイナスにならず「冬日」がありませんでした。

2023年シーズンはどうなるのか。気象庁からは年末年始の予報が発表されています。

2023年シーズンの年末年始は、気温が平年より高めになる予想です。静岡市の「冬日」の初日は、2024年1月以降に持ち越しとなりそうです。

地球の謎に迫る船「ちきゅう」清水港に停泊中

冬のよく晴れた日、静岡市の日本平からは、富士山だけでなく、様々な景色を見ることができます。清水港には、巨大地震の謎に迫る地球深部探査船「ちきゅう」が停泊しています。

駿河湾には、たくさんの漁船の姿がありました。世界文化遺産「富士山」の構成資産の一つ「三保松原」もすぐ近くです。2023年の大河ドラマで話題となった徳川家康公を祀る久能山東照宮は、日本平からロープウェイで行くことができます。

寒い冬はこれからが本番です。温暖な静岡を旅してみませんか。

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