「待ちに待った悲願」屋内新プールで関係者向け内覧会 新青森県総合運動公園(青森市)

来年4月にオープン予定の屋内50メートルプールを見学する関係者ら=22日、青森市宮田

 青森県が青森市宮田の新県総合運動公園に整備し、2024年4月1日にオープンする新水泳場「マエダアリーナ50メートルプール」の関係者向け内覧会が22日、開かれた。

 同プールは21年9月に着工し、23年11月30日に完成。県内初となる日本水泳連盟公認の屋内50メートルプールで、26年に青森県で開催する国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の会場となる。

 利用目的に応じて最大2.2メートルまで水深調整ができる「可動床」や、25メートルプール2面に分割できる「可動壁」が特徴。既にマエダアリーナ内にある25メートルプールと渡り廊下で接続している。観客席は常設1015席に加え、さらに仮設で1042席の設置が可能だ。整備費は74億4千万円で、今後15年間の運営・維持管理費も含めた総事業費は約178億円。

 内覧会はプールの整備や運営、維持管理を一括して行う特別目的会社「PFI青い森スポーツパーク」(青森市)が主催し、報道、水泳競技関係者約30人が参加した。県水泳連盟の江良直志理事長は「新プールは関係者が待ちに待った悲願。子どもから大人まで使い勝手がいいので、気軽に利用できる場所になれば」、川島洋平館長は「国スポ・障スポの成功はもとより選手の競技力向上、県民のスポーツ振興や健康増進に寄与することを期待している」と語った。

 24年度は県選手権や県高校総体など競泳9大会、水球2大会の計11大会を開催する予定。

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