【石川県内大雪】輪島・朝市通り、営業できず 115世帯孤立続く

雪が降り積もった輪島市の朝市通り

 石川県内は23日、大雪の峠を越えたものの、冬型の気圧配置で前日に続き雪が降った。輪島市では115世帯で孤立が続き、22日深夜に「顕著な大雪に関する気象情報」が出された金沢市では、20~80代の男女3人が雪道で転倒するなどして軽傷を負った。午前11時時点の積雪は珠洲53センチ、輪島51センチ、金沢33センチとなっている。

 金沢市は23日朝に雪害対策本部を設置し、大桑橋詰犀川左岸、舘町、戸室新保、大豆田大橋詰犀川右岸の4カ所に排雪場を開設した。24日からは大河端町でも追加開設する。

 輪島市の朝市通りは大雪のため営業できず、市民が除雪作業に励んだ。河井町の飲食店「やぶ新橋店」の木村幸子さん(77)は「昨日は昼に店を開けたが、お客さんは来なかった。雪が多くてお客さまを迎える状態じゃない」と嘆き、雪かきを続けた。

 北陸電力送配電によると、午前10時時点で輪島市の約1080戸など県内の計2110戸が停電した。

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