「内巣はやわらかくて気持ちいい」 コウノトリの気持ちで児童らが巣作り体験 小山の生井小

内巣のわらを踏み固める児童

 【小山】下生井小は21日、コウノトリの巣作りを体験するワークショップを同校で開き、児童35人が参加した。

 同校創立150周年記念事業の一環。コウノトリの習性や巣の構造を学び、営巣環境を守るきっかけにしてもらおうと、NPO法人わたらせ未来基金の職員らが作り方を指導した。

 材料には渡良瀬遊水地周辺で事前に集めた木の小枝や、同校の田んぼの稲わらを使用。人工巣塔と同じサイズの直径約1.8メートルの土台に小枝を組み合わせた頑丈な「外巣」と、わらを踏み固めた軟らかい「内巣」を約1時間かけて作った。

 6年橋本夕海(はしもとゆうな)さん(12)は「初めて巣作りを体験したが、コウノトリが大変な思いをして作っているのが分かり、すごいと感じた。内巣はやわらかくて気持ちいい」と話した。同法人青木章彦(あおきあきひこ)理事長(65)は「巣がどのようにできているのかを学んでくれた。こういう場所で営巣していることを子どもたちと共有できたので良かった」と話した。

外巣を組み上げる児童ら

© 株式会社下野新聞社