マンチェスター・シティの初優勝で幕を閉じた2023年のFIFAクラブワールドカップ。
現行の方式で行われるのは今大会が最後となり、次回(2025年)からは32チームに出場枠を拡大して4年ごとの開催となる。
トヨタカップを吸収する形で現行スタイルの大会がスタートしたのは、2005年に日本で開催した第2回大会から(記録上は2000年のFIFAクラブ世界選手権が第1回大会)。以来日本では8大会が行われ、各国の強豪クラブが来日した。
ここでは、過去の日本開催での大会を彩ったチームとそのユニフォームをご紹介しよう。
リヴァプール(2005年)
リヴァプール 2005-06 Reebok チャンピオンズリーグ ユニフォーム
2005年大会(準優勝)
選手:ハリー・キューウェル
2004-05シーズンの欧州王者リヴァプールは前身のトヨタカップ1984年大会以来の出場。ユニフォームはこのシーズンのチャンピオンズリーグで着用したカップ戦モデル。
準決勝でコスタリカのデポルティーボ・サプリサを下して決勝に進出したが、南米王者サンパウロに敗れ準優勝に終わった。
ミラン(2007年)
ミラン 2007-08 adidas アウェイ ユニフォーム
2007年大会(優勝)
選手:カカ
前身のトヨタカップ2003年大会以来の出場となったミラン。奇しくも決勝の対戦相手はその2003年大会と同じアルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスだった。2003年はPK戦の末に敗れたが、2007年は4-2で勝利して優勝を成し遂げている。
決勝戦で着たユニフォームは、スリーストライプスのロッソネロが印象に残る2007-08シーズンアウェイモデル。
マンチェスター・ユナイテッド(2008年)
マンチェスター・ユナイテッド 2007-09 Nike ホーム ユニフォーム
2008年大会(優勝)
選手:クリスティアーノ・ロナウド
マンチェスター・ユナイテッドは前身のトヨタカップ1999年大会以来の登場。ユニフォームは2007-08、08-09の2シーズンで着用したホーム。
2008年大会は初戦のガンバ大阪戦を5-3という派手なスコアで勝利し、最後は南米王者LDUキトを撃破して優勝している。
LDUキト(2008年)
LDUキト 2008 Umbro クラブワールドカップ アウェイ ユニフォーム
2008年大会(準優勝)
選手:ダミアン・マンソ
南米王者を決めるコパ・リベルタドーレス決勝で名門フルミネンセを破り、奇跡の初優勝を成し遂げたエクアドルの伏兵LDUキト。ユニフォームは大会向けに用意した特別モデルで、使われなかったが白いホームもある。
リガ・デ・キトとも呼ばれるこのチーム。準決勝でメキシコの強豪パチューカを下して決勝に駒を進めるも、最後はマンチェスター・ユナイテッドに0-1で敗れた。
ガンバ大阪(2008年)
ガンバ大阪 2008 Umbro ACL ホーム ユニフォーム
2008年大会(3位)
選手:遠藤保仁
2008年のAFCチャンピオンズリーグを優勝しアジア王者として臨んだ2008年大会。ユニフォームはダイアゴナルのストライプが印象的なACLモデルを着用した。
開催国チームがACLを優勝したため、同2位のアデレード・ユナイテッドが繰り上げで2008年大会に出場。ACL決勝の再現となった準々決勝はG大阪が1-0で勝利し準決勝に進出する。
その準決勝はマンチェスター・ユナイテッドに3-5で敗れたが、パチューカとの3位決定戦を制した。
バルセロナ(2011年)
バルセロナ 2011-12 Nike ホーム ユニフォーム
2011年大会(優勝)
選手:リオネル・メッシ
バルセロナは現時点でクラブワールドカップに4回出場し、優勝3回・準優勝1回という成績。そのうち3つは日本で開催された大会だった。2011年大会は当時のホームユニフォームを着用。
2011年大会は準決勝でカタールのアル・サッドに勝利し、決勝でネイマールを擁した南米王者サントスと対戦。どちらの試合もスコア4-0で勝利し圧倒的な強さを見せつけた。
サントス(2011年)
サントス 2011 Umbro ホーム ユニフォーム
2011年大会(準優勝)
選手:ネイマール
名門サントスはトヨタカップのさらに前身であるインターコンチネンタルカップ時代(1963年大会)以来の登場。天才ネイマールの存在も大きな話題となった。2011年大会は準決勝で柏レイソルを退けるも決勝でバルセロナに完敗を喫している。
緑と黄の差し色がきれいなユニフォームはコパ・リベルタドーレスで着用したモデルだが、スポンサーロゴは胸に1か所のみのクラブワールドカップ仕様。
リーベル・プレート(2015年)
リーベル・プレート 2014-15 adidas ホーム ユニフォーム
2015年大会(準優勝)
選手:ルイス・ゴンサレス
アルゼンチンの名門リーベル・プレートは、ユヴェントスと戦った1996年トヨタカップ以来の出場。リーベルがTOYOTAの大会に戻ってきたと、大会を古くから知る一部のファンが盛り上がった。
スリーストライプスの配し方が異色のユニフォームを着た2015年大会は、初戦となった準決勝でサンフレッチェ広島に1-0で勝利。しかしバルセロナとの決勝は0-3で完敗している。
レアル・マドリー(2016年)
レアル・マドリー 2016-17 adidas ホーム ユニフォーム
2016年大会(優勝)
選手:ルカ・モドリッチ
クラブワールドカップには現時点で世界最多となる5大会に出場し、その全てを優勝しているレアル・マドリー。2016年大会は白と紫のカラーコンビネーションが絶妙なホームユニフォームを着て戦っている。
初戦となった準決勝ではメキシコのクラブ・アメリカを難なく退けたが、鹿島アントラーズとの決勝戦はまさかの延長戦に突入。結果的には4-2で勝利し2度目の優勝となったが、過去5回の決勝で延長までもつれたのは鹿島戦のみだ。
鹿島アントラーズ(2016年)
鹿島アントラーズ 2016 Nike ホーム ユニフォーム
2016年大会(準優勝)
選手:柴崎岳
J1王者として開催国枠で出場した2016年大会で決勝に進出し、レアル・マドリーと対戦。延長戦の末に4-2で敗れるも記憶に残る熱き試合を演じて称賛された。
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その決勝戦でのユニフォームは2016シーズンのホームキット。2016年でクラブ創立25周年を迎え、力強くインパクトのあるデザインとして大胆な2トーンを採用となった。サポーターにとっては記憶と記録に残る一着である。
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