ヒズボラへの攻撃中止を説得 イスラエルに米政権、報道

 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は23日、パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まった直後の10月、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラを先制攻撃しようとしたイスラエルに対し、バイデン政権が説得して計画を中止させていたと報じた。米側は戦線の拡大を懸念したという。

 ハマスがイスラエルを奇襲した後の10月11日、ヒズボラからの攻撃を懸念するイスラエル軍の航空機が空中で命令を待つ中、バイデン氏とネタニヤフ首相が協議した。米側は、ヒズボラによるイスラエル攻撃が差し迫っているとする情報は確度が低いと指摘。ネタニヤフ氏は難色を示しながらも最終的に攻撃中止を受け入れた。

 攻撃を思いとどまらせたものの、その後、イスラエルとヒズボラはレバノン国境で交戦を続けている。

© 一般社団法人共同通信社