初滑り、白銀にシュプール 一里野とセイモアスキー場開業

初滑りを楽しむスノーボーダー=白山市の一里野温泉スキー場

 白山市の白山一里野温泉と白山千丈温泉セイモアの両スキー場で23日、今季の営業が始まり、家族連れや若者らが初滑りを楽しんだ。新型コロナの5類移行や白山手取川ジオパークの世界ジオ認定から初のシーズンとなり、関係者の期待は大きく、利用者数の目標は例年より多い7万人に設定した。

 両スキー場を運営するスノーエリアマネジメント白山(SAM白山)によると、同日の積雪は一里野が山頂170センチ、山麓120センチ。セイモアは山頂170センチ、山麓90センチで、いずれもほぼ全面で滑走が可能となった。

 父と一緒に一里野を訪れた宝達志水町相見小3年の名倉綾乙君(9)は「速いスピードで滑れて楽しかった。たくさんスキーをしたい」と話した。

 当初は21日のオープンを予定していたが、積雪が少なく延期していた。寺祥澄支配人は「まとまった雪が降ったので、たくさんの人に足を運んでもらい、自然の雪を楽しんでもらいたい」と話した。

  ●七尾コロサ24日から

 七尾市多根町の七尾コロサスキー場は24日、今季の営業を始める。動く歩道を備えた初級者コースと、ソリ用のゲレンデで滑走可能となる。

 23日午後1時時点での積雪は約50センチとなった。中級2コースと上級コースは雪不足で使用できない。営業時間は午前9時から午後4時で、1月1~3日は休業する。

 小松市の大倉岳高原スキー場も24日に営業を始める。

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