雪で出荷できず生乳1200キロ廃棄 珠洲の牧場

 珠洲市唐笠町八ケ山の山中にある堀田牧場では積雪のため、車両が牧場に入れず、21、22日に出荷予定だった生乳約1200キロが廃棄された。

 堀田牧場の生乳は石川県酪農業協同組合がアイ・ミルク北陸(能美市)に運んでいる。23日夕方までに除雪を終え、車両が入れるようになり、24日、搬出が再開される見通し。堀田和広社長(35)は「廃棄が続くかと思うと不安だったが安心した」と話した。

 珠洲市大谷町角間では倒木で4世帯7人が一時孤立した。杉田浩さん(78)方は22日昼から丸一日、停電し、石油ストーブで暖を取りながら、ランタンの明かりで一夜を過ごした。杉田さんは「家の前を雪かきしても次から次へと積もり、きりがなかった。怖かった」と振り返った。

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