バスも私鉄もOK…福井県内29時間乗り放題の切符販売へ ふくいMaaS協議会、14種類の企画切符を決定

14種類の電子企画切符が示されたふくいMaaS協議会の会合=12月22日、福井県福井市の福井銀行本店大ホール

 アプリを活用した一体的な県内の交通サービスの構築に向けた「ふくいMaaS(マース)協議会」の本年度第3回会合が12月22日、福井県福井市内で開かれた。提供予定の企画切符について、1泊2日の観光利用を想定した公共交通の29時間乗り放題切符など、14種類のラインアップを決めた。北陸新幹線の開業に合わせ、2024年3月16日リリースを目指す。

 バスや鉄道を組み合わせた経路検索、予約、決済が一括でできるサービスをスマートフォンアプリ「ふくアプリ」で提供する。今後価格設定を進める。

 29時間切符は金、土、日曜限定で、京福バスと福井鉄道(バス含む)、えちぜん鉄道が乗り放題になる。昨年度の実証実験では1日フリー切符を2日連続で購入する人も目立ったことから、例えば福井に昼前後に到着した人が帰路に就く翌日夕方まで使用できる時間として設定した。既存の1日フリー切符では乗車できない「朝倉・永平寺ダイレクトバス」「一乗谷永平寺連絡バス」「永平寺ライナー」でも使える。

 このほか、養浩館庭園や大本山永平寺、一乗谷朝倉氏遺跡の入館料も含めた周遊パス、ハピラインふくいの1日フリー切符など、既に紙やほかのアプリで提供しているものも含む13種類を提供できるようにする。

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 3月のサービス実装から、ふくアプリのトップ画面の項目に「ふくいMaaS」を追加。購入はクレジットカードかデジタル地域通貨「ふくい はぴコイン」で決済できる。

 協議会は嶺北11市町や交通事業者、金融、マスコミなどで構成し、この日は約20人が参加した。

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