「お出かけが楽しみ」開通前のトンネルに児童が夢を記す「広くてびっくり」

工事中の鷲峰山トンネル内で石に夢や絵を描く田原小の児童たち(宇治田原町)

 京都府宇治田原町と和束町をつなぐ「鷲峰山(じゅうぶざん)トンネル」の工事現場を、宇治田原町郷之口の田原小の児童が見学した。建設作業の体験や掘削で生じた石に夢を記すイベントを通じて、トンネルへの愛着を深めた。

 トンネルは全長2953メートル、幅6メートル。2017年度に事業が始まり、宇治田原と和束側からそれぞれ掘り進められた。24年度に開通を予定している。

 見学は同小の6年生約40人が参加した。宇治田原側から約300メートル入った地点で、府山城北土木事務所の職員から工法や全長について説明を受けた。

 子どもたちは、手のひら大の石に、マーカーで「医者になりたい」「トンネルが有効活用されますように」と記して側溝に埋めた。コンクリートの作業体験では、振動する機械を使って真剣な表情で枠に流し込んでいた。

 女児(12)は「思ったより中が広くでびっくりした。トンネルを通ってお出かけするのが楽しみ」と話した。

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