後続車「死ぬかと思った」「すごく怖かった」 10トントラックの脱輪事故に巻き込まれ、声を震わせる

 10トントラックから外れた直径1メートルの大きなタイヤの脱輪事故。後続を走って事故に巻き込まれた車両の運転手たちは、事故直後の本紙の取材に「死ぬかと思った」「すごく怖かった」などと声を震わせた。

 事故は夜明け前の暗い国道で発生した。脱輪したトラックを運転していた男性(51)は「急に『バンッ』という音がしてはじめはバーストだと思った。車を路肩に止めて確認するとタイヤが外れていて、車の後方数十メートルにタイヤが落ちていた」と困惑した様子だった。

 後続を走っていたスクールバスは、生徒たちを迎えにいく途中だった。運転手によると、目の前に突然現れたタイヤを避けることができずに乗り上げ、浮いたような感覚がしたという。「人でもひいてしまったと思った。子どもが乗っていなかったことが不幸中の幸い」と話した。

 軽自動車を運転していた50代男性はタイヤを避けようと、急ハンドルを切り、縁石に接触した。軽自動車は自走不能となった。「死ぬかと思ったよ」とこわばった表情で話した。(社会部・玉那覇長輝)

大型トラックのタイヤが外れる事故が起きた現場=23日午前8時10分ごろ、浦添市伊祖の国道330号北向け車線

© 株式会社沖縄タイムス社