大みそかの東京都心16℃予想 春先取りの暖かさか 年末年始の多雪地は例年以上に落雪・なだれに要注意

 きょう24日(日)は、太平洋側を中心に晴れて昼間の寒さは和らぐ所が多い見込み。あす25日(月)以降も年明け三が日にかけて、気温は平年より高い所が多くなりそうだ。大みそか31日(日)の東京都心は、最高気温16℃と桜が咲くころのような暖かさが予想されている。多雪地でも年の瀬や正月とは思えない暖かさとなる見通しのため、この年末年始は例年以上に屋根からの落雪やなだれなどに注意して過ごした方がいいだろう。

きょう午後 日本海側は大気不安定

 きょう24日(日)午後は、低気圧の影響で日本海側では大気の状態が非常に不安定となりそうだ。低気圧に向かって南からは暖かく湿った空気が流れ込む影響で、九州北部から北陸の平野部では雨や雷雨となり、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要。山沿いでは雪が降りやすく、北日本は平野部でも再び雪が降る見通しだ。
 昼間の最高気温は前日より高い所が多い見込み。太平洋側は晴れて、12℃前後の所が多い予想だ。朝は冷え込んだ所も、昼間の厳しい寒さは和らいで日差しのぬくもりを感じられる見込み。

大みそかの東京都心 昼間は桜咲くころの暖かさ予想

 あす25日(月)以降も、太平洋側では晴れる日が多くなりそうだ。気温は平年並みか高い予想で、特に28日(木)以降は寒気の影響を受けにくい東日本や西日本でこの時季としてはかなり気温が高くなる見通し。東京都心の最高気温は、大みそか31日(日)は16℃と3月下旬並みの予想で、まるで春先の桜が咲くころのような暖かさになる可能性がある。
 朝晩は冬らしく冷えるため、晴れる所では一日の寒暖差が大きくなりそう。服装で上手に調節し、年越しは暖かくして過ごした方がいいだろう。

多雪地は例年以上に落雪・なだれなど注意

 年が明けて1月1日(月)は、沖縄から北日本の広い範囲で晴れる見込み。2024年の初日の出は拝める所が多くなりそうだ。
 2日(火)は太平洋側では雨、北陸から北の日本海側では3日(水)にかけて朝晩を中心に雪が降りやすい見通し。Uターンラッシュと重なるおそれがあるため、車の運転には気を付けた方がいいだろう。

 なお、三が日にかけても各地で気温は平年より高くなりそう。札幌の最高気温は5℃前後と平年より3~5℃ほども高い予想だ。そのため、この年末年始の多雪地では屋根からの落雪やなだれなどが起きやすくなるため、例年以上に注意して過ごした方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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