海自大湊 女性初の海将が着任 近藤総監「この地を守る」

 海上自衛隊大湊地方総監の近藤奈津枝海将(57)が23日、青森県むつ市の海自大湊基地に着任した。1954年の自衛隊発足後、女性が「将」になるのは陸将、空将を含め初めて。隊員約170人に向け、近藤総監は「この国、この地を守り抜くため、精強かつ持続力のある大湊地方隊を創り上げる」と訓示した。

 着任式で近藤総監は▽ロジスティクス(後方支援・補給)態勢の構築▽地域への貢献や地域との緊密な連携▽創造性のあるアイデア・発想から結果を出すことにこだわる組織-といった方針を示し、「日本一の地方隊『チーム大湊地方隊』を創り上げていこう」と呼びかけた。

 近藤総監は89年に海自に入隊。経理・補給畑が長く、2016年12月に女性初の海将補(医官を除く)に昇進し、統合幕僚監部首席後方補給官に就任。18年12月から大湊地方総監部幕僚長、22年12月からは海自幹部候補生学校校長を務めていた。22日付で海将に昇任し、大湊地方総監に就任した。

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