青森県内、ケーキ作りピーク 物価高、イブは奮発

イチゴやブルーベリー、サンタなどで飾り付けられ、次々に仕上がるクリスマスケーキ=23日午前、八戸市の八戸プラザホテル

 24日はクリスマスイブ。青森県内の洋菓子店などでは前日の23日、クリスマスケーキ作りが最盛期を迎え、八戸市の八戸プラザホテルでは同市市川地区産イチゴの「さちのか」、南郷地区産のブルーベリーなどをふんだんに使ったケーキが次々と出来上がった。

 同ホテルでは今季、家族向けや少人数用など16種類のクリスマスケーキを用意、1600個以上の予約を受けた。仕込みは今月初旬に始まり、仕上げ作業は23、24日がピークという。

 敷地内の洋菓子工房は、コロナ禍中の自粛ムードから一気に回復した忘年会用のデザート作りを並行する忙しさ。23日はホテルのパティシエら約20人が作業に当たり、生クリームを塗ったホールケーキを、果物やサンタ、クリスマスリース風の飾りなどで素早く丁寧に仕上げていた。

 パティシェール課の畑中淳料理長によると、クリスマスケーキに欠かせないイチゴは、夏の猛暑の影響で品薄傾向ながら必要量は何とか確保できたという。「年に一度のクリスマスを、大切な人とおいしいケーキを味わいながら過ごしてほしい」と話した。

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