みんなでつくる党の政党助成金 3億3443万円→ゼロに!?立花孝志氏「致し方ない」

立花孝志氏(56)が22日、国会内で政治団体・NHKから国民を守る党の定例会見に出席し、同党所属で参院会派「NHKから国民を守る党」の浜田聡参院議員(46)、斉藤健一郎参院議員(42)について「こちらの方から、積極的に斉藤議員や浜田議員を所属というようなことを言うことはやめます」として、大津綾香氏(31)が党首のみんなでつくる党(旧政治家女子48党)の所属とすることに難色を示した。

大津氏と党の代表権を争い係争中だが、現時点で総務省は大津氏を党首としている。国政政党への政党交付金(助成金)は、1月1日現在で所属する国会議員の数などに応じて支出されるため、立花氏は浜田、斉藤両参院議員をみんなでつくる党に所属させ、確定した後すぐに離党させる考えを示していた。

立花氏は、浜田、斉藤氏が大津氏と連絡が取れないとして「先方から名簿に載せたいというようなことがあれば載せるようにはしますけど、国政を預かる以上は国会議員として、ちゃんとしたところというか、所属している政党と連携が取れないというのはおかしいという判断をしました」と説明した。

みんなでつくる党は国会議員のいない政党になり、2023年で3億3443万円が支出されていた政党交付金はゼロになる。代表権争いの裁判でどちらに軍配が上がったとしても、2024年は立花氏、大津氏側とも支出が受けられなくなるが「来年は政党助成金がもらえないということになるとしても、そこは致し方ないという判断をした。さすがにちょっと、政党助成金を取るがために全く意思疎通ができない政党に所属するっていうのは…」と覚悟を決めた。

立花氏は「大津氏側が浜田議員、斉藤議員に積極的に何らかのコンタクトを取ってくるのであれば」と、妥協点も示した。「僕のことが嫌いなのはいいにして、国会議員2人とのパイプや連絡が取れない状態で、みんなでつくる党の所属議員に浜田聡や斉藤健一郎がいることが果たして国民に対してちゃんと説明ができるのか。期限としたら、10日には切ろうかな」として、2024年1月10日をデッドラインにした。

浜田氏が新しい政治団体を立ち上げる戦略も示していたが、立花氏は「他党との連携も考えていこうというのがある。場合によっては浜田くん斉藤くんが他の国政政党の党員になることも検討している。2人で政治団体を立ち上げるのもいい」と述べた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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