27歳で世を去った世界的歌姫の遺産管理団体、友人2人を訴える 生前所有の私物をオークションに

2011年7月23日に27歳の若さで死去したエイミー・ワインハウスさんの遺産管理団体が、エイミーさんの友人2人を相手に合計73万ポンド(約1億3200万円)を超える損害賠償を求めた訴訟を起こした。エイミーさんの父親で遺産管理団体の理事を務めるミッチ・ワインハウス(73)によると、友人らはオークションで娘の私物を売りさばき利益を得ていたという。

ミッチは、娘の友人だったナオミ・パリーとカトリオナ・グーレイに対する裁判書類をロンドンの高等法院に提出。「2人はエイミーが生前所有していた私物を2021年と今年の2回、オークションに出品していた」と主張し、書類には被告の女性2人が「自分たちの名前で、自らのため、自分たちの用途に従い」エイミーの私物を販売したと続いている。

今回エイミーの遺産管理団体はパリ―に53万4192.90 ポンド(約9660万円)、グーレイに19万8041.07ポンド(約3580万円)の損害賠償を請求。同団体のスポークスパーソンは11月に声明を発表していた。

「2021年にエイミーの遺産管理団体は、彼女の人生やキャリアに関するアイテムのオークションを開催、売上の30%がエイミー・ワインハウス基金に寄付されました」「個人2人が多くのアイテムをこのオークションで売却し、収益を得ました。それらのアイテムは全てエイミー関連のものでした」「今年になって彼女らは更にエイミー関連のアイテムをオークションに出品、この2回のオークションで2人にはそれぞれ数十万ポンドの収入が発生しました」「遺産管理団体はこれらのアイテムが彼女らの所有物になった経緯について質問しましたが、納得のいく回答は受け取っていません」「したがってこの状況を明確にするため法的措置をとることにしました」「それぞれの被告から金銭が回収された場合、直接エイミー・ワインハウス基金に回されます」

エイミーさんは、2006年のアルバム『バック・トゥ・ブラック』で世界的アーティストとなり、同アルバムで最優秀アルバム賞や収録曲『リハブ』で最優秀楽曲賞など5度のグラミー賞を受賞した。私生活では長年に渡りドラッグ依存、メンタルヘルスその他の依存症と闘い、アルコール中毒による事故で帰らぬ人となった。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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