プレミアリーグで初となる女性主審が笛を吹く PGMOLは多様性の向上を目指す

写真:プレミアリーグ初の女性主審となったレベッカ・ウェルチ氏©Getty Images

プレミアリーグで史上初となる女性主審が試合のジャッジを担当した。

現地時間12月23日、プレミアリーグ第18節フラム vs バーンリーの試合が行われ、0-2でバーンリーが敵地で勝利を飾った。この試合では、レベッカ・ウェルチ氏が笛を吹き、プレミアリーグ初となる女性主審が誕生することにも注目が集まっていた。

勝利したバーンリーのヴァンサン・コンパニ監督は試合後のインタビューで、「この大事な瞬間の彼女を祝福したい」とウェルチ氏を称賛。「もっと多くの(主審を務める)機会があるよう願う。そして、誰かが実力に基づいて評価されることは常に最良のことだ」と続けた。

現在40歳のレベッカ・ウェルチ氏は、2010年に審判員としての扉を開くと、2018年からはイングランド・ウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)の主審を担当し始めている。2023年1月20日に行われた、チャンピオンシップ(イングランド2部)のバーミンガム・シティ vs プレストン・ノースエンドの試合では、2部で初となる女性主審として試合を担当していた。また今年の7月から8月にかけてオーストラリアとニュージーランドで開催された、2023FIFA女子ワールドカップでは計3試合の主審を担当。今シーズンはプレミアリーグ第11節のフラム vs マンチェスター・ユナイテッドの一戦で第4審判を務めていた。

PGMOL(プロ審判協会)のハワード・ウェブ氏はイギリス『BBC』電子版に対して、以下のように語った。

「プレミアリーグの試合で女性が主審を務める初めての瞬間となった。男性、女性どちらの試合にも才能のある審判が担当しており、レベッカもそれを主導している1人だ」

「彼女はオーストラリアとニュージーランドで行われたワールドカップで審判を担当した。彼女はいくつかの大きな試合を経験しており、以前まで審判をしていなかった女性たちに対して一考する、本当にいいモデルになると思う」

またPGMOLは12月26日に行われる、プレミアリーグ第19節シェフィールド・ユナイテッド vs ルートン・タウンの一戦で、黒人のサム・アリソン氏が主審を担当することを発表している。PGMOLは多様性の向上を目標の1つとしており、プレミアリーグで主審を務める黒人審判はユーライア・レニー氏以来、15年振りになるという。

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