岩手県花巻市で複数の温泉旅館・ホテルを経営する「花巻温泉」は、来年1月8日から11日間連続の休館日を設ける。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会によると、宿泊業は「無休」が通例で、温泉地が丸ごと11日間の長期休暇を取るのは全国でも珍しい。休暇中は、旅費の約8割を会社が負担する社員旅行で従業員のリフレッシュを図る。
従業員の待遇を改善することで安定的な人材確保につなげるとともに、めりはりある働き方を通じて宿泊客へのサービス向上も目指す試み。同社は「向上休館」と名付けた。慢性的な人手不足に悩む観光業界で、大きな注目を集めそうだ。
