“オシムチルドレン”のMF工藤浩平が39歳で現役引退を決断、今季まで栃木シティFCでプレー…過去には千葉や京都、広島、松本にも在籍「本当に指導者に恵まれていた」

現役引退を決断した工藤浩平[写真:Getty Images]

栃木シティFCは24日、MF工藤浩平(39)の現役引退を発表した。

工藤は、ジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド千葉)の下部組織育ちで、ジュニア、ジュニアユース、ユースと昇格。2003年にトップチームに昇格した。

アンダー世代では代表に招集され続け、2001年には田嶋幸三監督(現:日本サッカー協会会長)率いるU-17日本代表の一員としてU-17世界選手権(現:U-17ワールドカップ)にも出場していた。

2003年に千葉でトップチームに昇格すると、イビチャ・オシム監督に育てられた“オシムチルドレン”の1人。千葉の中心選手となると、2008年には岡田武史監督率いる日本代表にも招集された。

2011年には京都サンガF.C.へ完全移籍すると、2015年にサンフレッチェ広島へ完全移籍。しかし、出番が限られ、半年で松本山雅FCへと完全移籍。2018年月に千葉に完全移籍で復帰すると、2021年から栃木シティFCでプレーしていた。

今シーズンは関東サッカーリーグ1部で12試合に出場。チームは全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023で見事に優勝しJFL昇格を掴んだが、現役引退を決断した。

J1通算161試合11得点、J2通算302試合31得点、リーグカップ通算40試合5得点、天皇杯で29試合6得点、関東サッカーリーグ1部で51試合4得点を記録した。

40歳を前に現役引退を決断した工藤は、クラブを通じてコメントしている。

「今シーズンをもって引退します。この歳まで大好きなサッカーを続けられた事、夢中で楽しくボールを蹴り続けれたのは、丈夫な体に産んでくれた両親のおかげです。本当にありがとうございました」

「離れて暮らすことが多かった子供達にも感謝してます。いつも応援してくれていて、試合や練習を頑張る気持ちにさせてくれてありがとう」

「これまでお世話になった、ジェフ市原・千葉、京都サンガ、サンフレッチェ広島、松本山雅、栃木シティ、どのクラブでもたくさんの素晴らしい人たちとの出会いをさせてもらいました。そこで出会った選手、スタッフ、監督コーチ、ファン、サポーター、スポンサー、本当に数えても数えきれないくらいの人に支えられたからこそ、ここまでやってこれたと思ってます。本当にありがとうございました」

「自分は本当に指導者に恵まれていたと思います。サッカーを始めた頃から、今までのすべての指導者の方々にも感謝してます。本当にありがとうございました」

「今後は選手としてもうピッチに立つ事は無いですが、大好きなサッカーを、選手ではない違う形で自分らしく楽しみながらサッカー界に恩返ししていけたらいいなと思ってます。みなさん本当にありがとうございました!!byくどう」

© 株式会社シーソーゲーム