男子第74回・女子第35回全国高校駅伝競走大会(24日・京都市のたけびしスタジアム京都発着コース)男子は7区間42.195キロ、女子は5区間21.0975キロで行われ、富山代表の男子・富山商は2時間9分37秒で34位(全47チーム)、女子・富山中部は1時間16分49秒で55位(全58チーム)だった。
●男子・富山商 4区清水が6人抜き 監督「ほぼパーフェクト」
男子の富山商は県大会、北信越大会のタイムを上回った。目標の2時間8分台には38秒届かなかったものの健闘。山本正樹監督は「(選手は)伸び伸びやっていた。ほぼパーフェクトにできた」と破顔した。
3年生主体の中で、2年生の清水壱太が4区で6人抜きする力走を披露して区間17位。「緊張せずに自分のペースで走れた。来年は1、2年生を引っ張っていきたい」と風格を漂わせた。出場を逃した富山商の女子部員も都大路に駆け付け、4年ぶりの大舞台に立った男子に声援を送ったという。清水は「来年は(男女で)出たい」と話し、次回大会へ向けて再出発を誓った。
●女子・富山中部 3年佐伯「出し切れた」 初出場、最後まで堂々と
初出場した女子の富山中部は上位に食い込めなかった。ただ5人のうち4人が1、2年生のチームで、最後まで堂々と走り切った。水原豊監督は「苦しいレースになったが、また走らせたい気持ちが強くなった。全国の舞台はプラスにしかならない」と健闘をたたえた。
県大会で31連覇していた富山商を破り、全国切符をつかんだ。県内屈指の進学校でもあり、2区を区間52位で走った3年生の佐伯紅南(くれな)は約3週間後に控えた大学入学共通テストの勉強と練習を両立させたという。切磋琢磨(せっさたくま)した後輩とたすきをつなぎ「最後のレースが都大路で良かった。やってきたことは出し切れた」とすがすがしい表情だった。
【男子・富山商】 区間記録(順位) 通過順位
1区(10㌔) 吉田煌志(3)30分46秒(33位) 33位
2区(3㌔) 守屋 輝(3)8分58秒(37位) 34位
3区(8.1075㌔)川端大翔(3)25分37秒(40位) 39位
4区(8.0875㌔)清水壱太(2)24分27秒(17位) 33位
5区(3㌔) 堀田礼人(2)8分58秒(21位) 31位
6区(5㌔) 浦野恭成(3)15分20秒(24位) 32位
7区(5㌔) 浅井佑介(3)15分31秒(35位) 34位
【女子・富山中部】
1区(6㌔) 原 舞子(2)22分23秒(56位) 56位
2区(4.0975㌔)佐伯紅南(3)14分32秒(52位) 55位
3区(3㌔) 春日咲重(2)11分3秒(53位) 53位
4区(3㌔) 高倉亜子(1)10分43秒(53位) 54位
5区(5㌔) 柴田美冴(2)18分8秒(54位) 55位