2023年12月末を締めくくるオススメ流星群、火球クラスも出現の可能性 観察のポイントは

写真を拡大 2024年1月中旬の星空。北東の空にこじし座が見える(国立天文台ホームページより)

2023年12月末に見頃を迎える「かみのけ座流星群」と「12月こじし座流星群」。暗い流星が多いが、火球クラスの流星が出現することも。見頃のタイミングや観察のポイントを国立天文台などの情報を基にまとめた。

出現期間と極大

かみのけ座流星群、12月こじし座流星群ともに母天体など詳しいことは分かっていない。出現期間は2023年12月中旬から2024年1月下旬。流星群の活動がピークとなる「極大」は、かみのけ座が12月26日、12月こじし座が12月30日。

流れ星の数どのくらい

12月27日には満月を迎える月明かりが影響し、2つの流星群を合わせても1時間に2~3個の予想で、例年より弱い活動になるものと推定される。毎年少なからず火球クラスの流れ星も捉えられているため、明るい流星の出現に注意しよう。

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観察のポイント

流れ星は、放射点(流星群の流星がそこから放射状に出現するように見える点)のある方向だけに流星が出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れる。そのため、放射点の方向にはあまりこだわらず、空の広い範囲に注意を向けるようにしよう。空を広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなる。

また、明るい屋内から屋外に出てすぐには目が暗さに慣れていないため、最低でも15分間は観察しよう。この時期、最も重要なのが防寒対策。防寒着や寝袋、ホッカイロなど、寒さ対策を充分にして無理せず観測に臨もう。

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