若松孝二が作ったミニシアター 若者たちの青春群像 「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」予告

2024年3月15日より劇場公開される、井上淳一が監督を務めた映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の、予告編が公開された。

予告編では、若松プロに弟子入りしながらも苦悶(くもん)する若き日の井上監督自身(杉田雷麟)や、若松孝二が名古屋に作った小さな映画館のアルバイト(芋生悠)ら若者たちの葛藤とともに、若松孝二監督(井浦新)や木全支配人(東出昌大)らが、「映画をつくること」「映画を届けること」の難しさに打ちのめされながらも、映画をあきらめない姿が映し出されている。

「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」は、 1980年代に若松孝二が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台に描かれる、映画と映画館に吸い寄せられた若者たちの青春群像。「止められるか、俺たちを」第一作の脚本家である井上淳一が監督を務め、井浦新、東出昌大、芋生悠、杉田雷麟ほか、コムアイ、田中俊介、有森也実、田中要次、田口トモロヲ、田中麗奈、竹中直人らが出演している。

井上淳一監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【井上淳一監督コメント】
コロナ禍で危機が叫ばれたミニシアター。どうにか入る映画を作って、ミニシアターを応援したいとずっと願ってきた。そう願って作った映画が図らずも師・若松孝二がミニシアターを作る話になろうとは。
残念ながら、我々が作る規模の映画は、届く人にしか届かないのではなく、届く人にも届かない。こういう映画があるということすら知られることなく、ひっそりと消えていく運命にある。せめて映画の顔である予告編だけでも面白いものを作りたいと四苦八苦した。出来上がったものが、果たして映画の魅力を伝えているか、確信はない。しかし、公開まで 3 ヶ月弱。これが我々の顔になる。本編を観てもらう前にまずは予告編を観てもらいたい。ミニシアターを応援するために作った映画が入らずに、ミニシアターの足を引っ張ったのではシャレにならない。ミニシアターの危機は未だに続いている。それを伝えたい。伝えて欲しい。この映画に限らず、ミニシアターに足を運んで下さい。

【作品情報】
青春ジャック 止められるか、俺たちを2
2024年3月15日(金)テアトル新宿、アップリンク吉祥寺、シネマスコーレ、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開
配給:若松プロダクション
©️若松プロダクション

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