全国高校ラグビー 兄、姉世代果たせなかったシード校撃破へ闘志 青森山田高・秋元、楠美

シード校撃破へ闘志を燃やす秋元(右)と楠美

 第103回全国高校ラグビー大会(27日~来年1月7日・花園ラグビー場)に5年連続5度目の出場となる青森山田。これまで4年連続、シード校と対戦した2回戦で苦杯をなめてきた。この時のラグビー部員の弟2人がレギュラーとして今大会に臨む。チームの目標「シード校撃破」へ、全力で立ち向かう。

 HO秋元健太(3年)の姉は、創部半世紀を超す青森山田ラグビー部で初の女子部員だった若菜さん(20)。小学校3年からラグビーの練習に励んでいた秋元の姿を見て、若菜さんもラグビーに関わるようになった。現在、弘前市の大学に通う若菜さんは県大会に続き、花園にも応援に来るという。

 主力メンバーとしてFWリーダーになった秋元は、若菜さんから「健太から引っ張っていけ」と気合をかけられたという。

 「フルで戦い続けたい。1回戦は絶対勝つつもり」と秋元。勝てばAシード校の佐賀工業とぶつかるが「ミスへの対処、仲間への声がけを意識して、チャレンジャーとして全力でぶつかる」と力を込めた。

 WTB楠美圭斗(2年)の兄は、青森山田でレギュラーとして活躍し、現在は栃木県の白鷗大学ラグビー部に所属する丈さん(20)。楠美自身は青森南中時代、野球部員だったが「兄の試合を見てかっこいいなと思ってラグビー部に入った」という。丈さんが応援に来てくれるといい「トライを決め、今度は自分が兄にかっこいいところを見せたい」と意気込んだ。

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