厚切りジェイソン流「お金の稼ぎ方」#6 能力があっても、もったいない人の特徴

70万部を超えるベストセラーとなった前作『ジェイソン流お金の増やし方』に続いて、11月20日、満を持して厚切りジェイソンの新しい書籍『ジェイソン流お金の稼ぎ方』が発売されました。

今回は、投資で増やす以前の「そもそも投資をするためのお金がない人はどうしたらよいのか」に対してこたえる内容になっています。

ジェイソンの経験に基づいて導き出された、お金を稼ぐ力をつける方法、つまり“稼ぎ方”のヒントがぎっしりつまった一冊になっています。

今回はその中から一部抜粋して、紹介したいと思います。

お金を稼ぐ方法2:実践力を養う

能力があっても、それを使えなければ意味がない

僕が日本語を大学で必死に勉強しても、実際に日本に来たら使えるものではなかったように、勉強をしているだけ、資格を持っているだけではダメなんだ。

同じことが日本人の英語でもいえると思う。日本では中学からずっと英語を勉強しているけど、英語をコミュニケーションツールとして使える人は少ない。

自分の市場価値を上げるために資格を取るのは間違いじゃないよ。でも、資格を取ることが目的になってしまっている人が多い気がする。英語もそう。

TOEICで満点とっていても、英語でビジネスができなければ意味ないんだよ。

いくら英語の文法や単語を理解していても、点数が高くても、英語がしゃべれない人なんていらないよ!

これ、MBAとかでもいえることで、本当に肩書きを増やすだけのために大金使って資格を取るならもったいない。勉強して、得た資格をどう活かすのかが大事であって、勉強のための勉強は、もうやめな
いといけないんじゃないかな。

何度も「自分の価値を上げるために成長をしなくてはいけない」と言っているけれど、自分の長所や人より優れているところを活かさなければ、なにもないのと同じ。

使い捨ての人間にならないために自分の価値を上げる方法を考えて、そのスキルを身につけたのなら実践しないともったいないよ。

今日できることをなぜ明日やるの

それからもう一つ重要なこと! これを僕はいろいろなところで話しているんだけど、今日できることは今日やるんだよ。なんで明日に延ばすの?

僕はやると決めた瞬間、すぐにします。やらなくてはいけないことをぐずぐずと先延ばしにしているっていうことは、ほかのことができる貴重な時間を食い潰しているんだよ。成長できる時間を自ら捨てているようなものじゃん。

僕は高校生の時も宿題が出たらすべて学校で終わらせていた。家に帰ったら学校のことに惑わされることなくパソコンをいじりたかったから。

やらなくちゃいけないことが残っていると、それが気になって自由時間を心から楽しめないんだ。

実はおもしろいことに、僕が教えたわけではないのだけれど、長女もそういう行動をとっているんだよね。

学校でやることをやって、家に帰ってきたら大好きな漫画を描いたり、のびのびと自分の好きなことに没頭している。

よく親子のケンカで「長時間ゲームをするから困る」ということがあると聞くけれど、僕は学校から帰ってきてゲームもよくしていたよ。でも、やることをやっているから親は口うるさく言えなかった。

自分がやることをすぐやっていれば、人から文句を言われることはないんだ。

言い訳を並べる前にすぐ実践しよう。とにかく実践してみれば脳が「やろう」というスイッチに切り替わるはずだ。

実践力を養う方法:副業をする

実践力をつけるために一番効果的なのは副業をすることだよ。

副業の素晴らしさは、最初のうちはスキルがなくても稼ぎながらスキルを育てて、徐々に世
の中のニーズに合わせるように実践できるところ。

みんなも知っているだろうけれど、僕はIT企業に勤めながら、芸人として活動を始めた。そもそもは日本語の勉強のためにお笑い番組を見ていて、「面白そうだし、やってみようか」っていうくらいの気持ちで養成所に通って、テレビに出るようになったんだ。

そして今は、その両方で稼げるようになった。

「気になるな」「自分でもできるかな」と思えるようなことがあるならスモールスタートでいいからやってみるべきだ。

特に副業であれば、ベースで他に稼いでいる仕事があるのだから生活を大きく損なうことはない。

挑戦してみるのはひとつのチョイスだよね。僕はリスク管理はとても大切だと思っている。

自分の基礎となる仕事があれば、副業に挑戦しやすくなるし、もし失敗をしても、次また挑戦ができる。自分のベースとなるものがあれば無敵なんだから、副業をやってみるのもいいだろう。

もし副業をしてもまったく稼げなかった場合

でも、副業でいきなり稼げるようになるなんて、一部のラッキーな人だけ。

もし副業をしてもまったく稼げなかった場合、「稼げる仕事を判断する三角形」を思い出してほしい。

自分がしていることが「自分ができるかどうか」「世の中のニーズに合っているかいないか」「好きなだけの独りよがりなことなのかどうか」をチェックしてみるといいだろう。

例えばブログで収入を得ることを副業としているけれど、なかなかお金にならないとしよう。

「稼げる仕事を判断する三角形」と照らし合わせてみて、自分のブログの内容が「世の中のニーズに合っていない」と分析できたら、ブログのテーマを変更すればいいし、もし「より専門的なことを書いたほうが1記事あたりの収入が増える」と分析できたなら、それを重要視して効率的に稼ぐようにシフトチェンジすればいい。

これこそ自分のスキルを稼ぐ力に変える実践力を磨いているということ。最初は少額でもいい。稼ぎながら実践力を学んでいると考えれば、なにもしないより絶対いいんだ。

副業の話をすると「今は忙しい」とか「なにかを捨てないと新しく挑戦できない」とかいう声も聞くんだ。

あのね、こういう人は、結局やりたくないから言い訳をしているだけだと思う。スモールスタートすら切れない人は残念だけれど稼ぐことはできないと思うよ。

(ウェルなわたし)

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